「銀河英雄伝説」の自分用のあらすじの覚書。
野望篇の第八章。
第八章 黄金樹は倒れた
辺境を平定し、貴族連合軍の副盟主を倒したキルヒアイス、ラインハルトと再会。
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キルヒアイス、ヴェスターラントの二〇〇万人虐殺を黙認したことについて、ラインハルトに問いただす。
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ラインハルト
「キルヒアイス!
お前はいったい、おれのなんだ?」
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「私は閣下の忠実な部下です、ローエングラム侯」
貴族連合軍のガイエスブルク要塞、周囲から孤立し、包囲された状態。
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フレーゲル男爵ら青年貴族の申し出により、ブラウンシュヴァイク公は出撃を決意。
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ブラウンシュヴァイク公の無謀な出撃の決定に、ファーレンハイト提督は反発。
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「そもそも、公と小官とは、同志であって主従ではない」
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ファーレンハイトを残し出撃した貴族連合軍に対し、キルヒアイスの指揮する高速巡航艦隊が後方から逆襲。
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貴族連合軍の艦隊は壊滅状態。
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劣勢の貴族連合軍のフレーゲル男爵、戦艦での一騎討ちをラインハルト軍に持ちかけるが無視される。
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フレーゲル男爵は、執拗に戦おうとするが、参謀のシューマッハ大佐にいさめられる。
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フレーゲル、わめきながらブラスターを抜こうとして、部下たちに射殺される。
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他の艦でも、貴族の上官が平民の部下に討たれる事態が次々に起こる。
貴族連合軍の実戦総司令官メルカッツ、自殺しようとするところを副官のシュナイダー少佐に止められる。
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メルカッツ、シュナイダーの勧めで長年の旧敵・自由惑星同盟に亡命することを決意、ヤンウェンリーを頼ることとする。
貴族連合軍の盟主・ブラウンシュヴァイク公、劣勢を悟り、アンスバッハ准将にラインハルトと講和できないか相談。
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アンスバッハ、ラインハルトはブラウンシュヴァイクを生かしておくはずがない、という事実を告げる。
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「わかった。わしは死ぬ。
だが、金髪の孺子が帝位を簒奪するのはたえられん。(中略)
アンスバッハよ、なんとか、奴が簒奪するのを阻止してくれ」
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アンスバッハ
「わかりました。
誓ってローエングラム侯を殺害してごらんにいれます」
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アンスバッハ、自決用に毒入りのワインを用意するが、ブラウンシュヴァイクは怖気づいてしまう。
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アンスバッハ、ブラウンシュヴァイクに力づくで毒入りワインを飲ませて殺害。
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アンスバッハ
「黄金樹(ゴールデンバウム)はこれで事実上たおれた。
あとにくるのが、緑の森(グリューネワルト:ラインハルトの姉アンネローゼの称号)ということに、さて、なるかな」
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ガイエスブルク要塞、ミッターマイヤーとロイエンタールにより制圧され、貴族連合軍は壊滅。
銀河英雄伝説(2) 野望篇 (MAG Garden NOVELS) [ 田中芳樹 ]
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ラインハルトが、姉アンネローゼやヒルダからのビデオレターを再生するのに、
「カセットを機械にかけると」と表現されている。
千六〇〇年後の未来では「カセット」が使われているんだろうか?
もっとも何万光年も離れた距離で、なお敵軍に傍受される危険性を考えると、リアルタイムの通信ではなく、物理的な媒体を用いるべきなのかもしれない。
媒体はカセットで適切かは知らないけど。
あと、未来の軍事の常識で分からないのは、戦艦同士での一騎討ち。
世間知らずの貴族・フレーゲル男爵が、ムチャを言っているだけなのか、それとも宇宙戦艦を駆る武人の間では、名誉ある決闘法なんだろうか……?
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次回は、野望篇の第九章、「さらば、遠き日」。