「銀河英雄伝説」の自分用のあらすじの覚書。
野望篇の第六章。
第六章 勇気と忠誠
ジークフリード・キルヒアイス、ラインハルトと別れ、別動隊を指揮し、六〇回をこす戦闘に完勝、辺境星域を平定。
“辺境星域の王”とあだ名される。
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門閥貴族連合の副盟主リッテンハイム侯、五万隻の艦隊を率いて、辺境星域の奪還に向かう。
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キルヒアイス、八〇〇隻の高速艦を率いリッテンハイム侯の艦隊の側面をつき、すかさずルッツとワーレンが率いる主力が正面から攻撃。
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リッテンハイム艦隊は壊滅。
“キフォイザー会戦”
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リッテンハイム、進路上にいた味方の輸送艦隊を砲撃し退路を確保、ガルミッシュ要塞に逃げ込む。
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味方のリッテンハイムに砲撃を受けた輸送艦の生存者のリンザー大尉、キルヒアイスに面会。リッテンハイムの味方殺しの生き証人になることを告げる。
ラウディッツ中佐、キルヒアイス軍の追撃を逃れ、ガルミッシュ要塞に。
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ラウディッツ、戦死したパウルス一等兵の遺体を連れてリッテンハイム侯に面会を求める。
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リッテンハイム、「この無礼者を殺してしまえ」と命じ、ラウディッツを射殺するも、引火性のゼッフル粒子の爆発でリッテンハイムは死亡。
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キルヒアイス、爆発により四分の一が破壊された要塞の残りを占拠。
ラインハルト軍のロイエンタール、貴族連合軍との戦いで連合側の指揮官がメルカッツに変わったところで、戦略的には価値の低いシャンタウ星域を放棄、後退する。
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貴族連合軍、シャンタウ星域の勝利で士気が上がる。
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ラインハルト、ガイエスブルク要塞のブラウンシュヴァイク公を挑発する決戦状を送る。
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ミッターマイヤー艦隊がガイエスブルク要塞の近くに出現。
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メルカッツが罠の可能性から貴族たちに出撃を禁じるが、貴族連合軍は出撃しミッターマイヤーを敗走させる。
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メルカッツ、出撃禁止にも関わらず出撃した貴族に軍規に則った処分を要求するが、増長した貴族たちは反対。
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ミッターマイヤー艦隊、再度ガイエスブルク要塞に接近。
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貴族連合軍、再度出撃、ミッターマイヤー艦隊は再び敗走の動きを見せる。
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ミッターマイヤー、貴族連合軍を深く誘い込んで、戦線が伸びきったところで反撃に転じる。
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貴族連合軍、壊滅的な打撃を受け、敗走。
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ブラウンシュヴァイク、後衛にひかえていたメルカッツの救援により逃げ延びる。
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ブラウンシュヴァイクの領土の惑星ヴェスターラントで民衆の暴動が勃発。ブラウンシュヴァイクの甥、領主のシャイド男爵が死亡。
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怒ったブラウンシュヴァイク、ヴェスターラントに核攻撃を加えることを命じる。
「ヴェスターラントはわしの領地だ。
当然、わしにはあの惑星を、身分いやしき者どももろとも吹き飛ばす権利がある」
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ブラウンシュヴァイク配下のアンスバッハ
「ゴールデンバウム王朝も、これで終わった。
みずからの手足を切りとって、どうして立っていることができるだろう」
ラインハルト、ヴェスターラントへの核攻撃の情報を得る。
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オーベルシュタイン、貴族の蛮行を世間に知らしめるため、核攻撃を止めないことを提案。
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ラインハルト、ヴェスターラント二〇〇万人住民の生命と、帝国二五〇億人の生命を秤にかけ、核攻撃に目をつぶることにする。
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ヴェスターラントへの核攻撃実行、二〇〇万人の住民は死亡。
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キルヒアイス、ラインハルトがヴェスターラントを見殺しにしたとの情報を得、ラインハルトへの疑念を覚える。
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自分の逃げ場を作るために味方を砲撃したり、配下に爆殺されたり、領地に核攻撃を仕掛けたりと、貴族の悪行や人望の無さが描かれる章。
一方で、貴族と敵対していたラインハルトも貴族の核攻撃を黙認することで、ある意味で共犯的な立場になってしまう。
貴族=悪、ラインハルト=正義という単純な二元論に描かないところが興味深いところ。
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次回は、野望篇の第七章、「誰がための勝利」。