「銀河英雄伝説」の自分用のあらすじの覚書。
黎明篇の第八章。
第八章 死線
自由惑星同盟軍、イゼルローン回廊から銀河帝国の宙域に侵入、戦闘のないまま二〇〇を越える星系を支配下に。
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同盟が支配下に置いた星系には合計五〇〇〇万人ほどの民間人が残されており、食糧がない状態。
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同盟軍、五〇〇〇万人の一八〇日分の食糧などの物資をイゼルローンの総司令部に要求。
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同盟軍後方主任参謀のキャゼルヌ少将、総司令官のロボス元帥に危機を伝えるが、些事と判断され、とりあってもらえず。
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キャゼルヌ
「ヤン、頼むから生きて還れよ。死ぬにはばかばかしすぎる戦いだ」
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自由惑星同盟首都星ハイネセンにも、遠征軍の状況が伝わり、大量物資の要求に対し、賛否が分かれる。
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最高評議会でも、レベロ財政委員長が撤兵をすすめるが、撤兵論は否決。「前線でなんらかの結果がでるまで」とあいまいな条件で遠征は継続となる。
第五艦隊司令官ビュコック中将、総司令官のロボス元帥に通信を試みるが、代わりに作戦参謀のフォーク准将が応答。
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ビュコック、撤退をフォークに提案するが、フォークは反対。
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ビュコック
「貴官がかわって前線に来るがいい」
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フォーク、ビュコックに強く言われたストレスで、転換性ヒステリー症により卒倒。
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ビュコック
「チョコレートをほしがって泣きわめく幼児とおなじていどのメンタリティーしかもたん奴が、三〇〇〇万将兵の軍師だなどと知ったら、帝国軍の連中が踊りだすだろうて」
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フォークの代わりに総参謀長のグリーンヒル大将がビュコックとの通信に出るが、総司令官のロボス元帥は昼寝中のため、ビュコックの撤退の進言は受け入れられず。
帝国軍のジークフリード・キルヒアイス中将、同盟軍の戦線が伸びきったところで、グレドウィン提督の率いる同盟軍の輸送艦隊を殲滅。
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ラインハルト、輸送艦隊撃破の報告を受け、帝国軍に総攻撃指令を出す。
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ウランフの同盟軍第一〇艦隊にはビッテンフェルト艦隊、ヤンの第一三艦隊にはケンプ艦隊、ボロディンの第一二艦隊にはルッツ艦隊、ビュコックの第五艦隊にはロイエンタール艦隊、アル・サレムの第九艦隊にはミッターマイヤー艦隊、ホーウッドの第七艦隊にはキルヒアイス艦隊、ルフェーブルの第三艦隊にはワーレン艦隊、アップルトンの第八艦隊にはメックリンガー艦隊が、それぞれ猛攻をかける。
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ヤンの第一三艦隊の旗艦ヒューベリオン所属の四名の撃墜王(ウォーレン・ヒューズ、サレ・アジズ・シェイクリ、オリビエ・ポプラン、イワン・コーネフ)のうち、二名(ヒューズ、シェイクリ)が戦死。
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同盟側の艦隊が次々に撃破される中、ヤンの第一三艦隊、ケンプの隙をついて逃亡に成功。
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ヤンの第一三艦隊、キルヒアイス艦隊と会敵したところで、同盟軍の総司令部より戦闘を中止し、アムリッツァに集結するよう指令がくだる。
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ヤン、犠牲を出しながらも退却。
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ラインハルト、帝国軍もアムリッツァに集結するよう指示。
ラインハルト
「敵がアムリッツァを墓所としたいのであれば、その希望をかなえてやろうではないか」
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次回は、黎明篇の第九章、「アムリッツァ」。