「銀河英雄伝説」の自分用のあらすじの覚書。
黎明篇の第二章。
第二章 アスターテ会戦
自由惑星同盟が、第二艦隊1万5000隻、第四艦隊1万2000隻、第六艦隊1万3000隻の計4万隻で三方からラインハルトの軍2万隻を包囲しようとするも、包囲が完成する前に、ラインハルト軍は第四艦隊に急接近。
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第四艦隊司令官パストーレ中将、第二と第六艦隊に救援の通信を試みるが、帝国軍の妨害電波で遮断。
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次に、パストーレ中将、連絡艇を出そうとするが、帝国軍の攻撃が開始。
ラインハルト「無能者め、反応が遅い!」
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戦闘開始一時間後、帝国軍ファーレンハイト少将の部隊の攻撃で第四艦隊の先頭集団は壊滅状態に。
同盟軍第二艦隊司令官パエッタ中将、第四艦隊の会敵の情報を得、ヤン准将に意見を求める。
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ヤン、第四艦隊への救援は間に合わないため、第六艦隊と別の宙域で合流、第二と第六艦隊で2万8000隻にし、2万隻の帝国軍を迎え撃つ策を提案。
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パエッタ中将、友軍を救援に向かわないヤンの策を気に入らず、不快感を覚える。
ラインハルト率いる帝国軍、同盟軍第四艦隊を撃破。第四艦隊司令官パストーレ中将死亡。
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ラインハルト、第四艦隊の残党を捨て置き、兵に休息を取らせると、第六艦隊を次の目標に定める。
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帝国軍への包囲がまだ有効と思っている同盟軍第六艦隊司令官ムーア中将、カツレツを食べている最中に帝国軍の接近の報告を受け驚く。
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右後背からの帝国軍メルカッツ大将の部隊の攻撃に対し、同盟軍ムーア中将、ラップ少佐の反対を押し切り、部隊に反転しての迎撃を命じる。
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同盟軍、戦いながらの反転で艦隊が混乱。メルカッツ大将の更なる攻撃で第六艦隊は壊滅状態。
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メルカッツ大将、同盟軍に降伏を勧告。
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ムーア中将「いや、おれは無能であっても卑怯者にはなれん」
同盟軍第四艦隊、第六艦隊、全滅。
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同盟軍第二艦隊旗艦パトクロス、帝国軍の攻撃を被弾。
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艦の機能を損なわない程度の損傷であったが、パエッタ総司令官が負傷、肋骨が肺に刺さる重傷を負う。
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ヤン、パエッタ中将より艦隊の指揮権を委譲される。
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ヤン「心配するな。私の命令にしたがえば助かる。
(中略)わが部隊は現在のところ負けているが、要は最後の瞬間に勝っていればいいのだ」
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ラインハルト、帝国軍の全艦隊を紡錘陣形にとり、中央突破をはかる。
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ヤン、各艦に戦術コンピュータのC4回路を開くように指示。そこには戦闘開始前からヤンが用意していた作戦案があった。
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帝国軍は前進で中央突破策、同盟軍は後退。
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ラインハルト「どうやら勝ったな」
ヤン「どうやら、うまくいきそうだな」
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同盟軍、中央突破攻勢の帝国軍に対し、左右に分かれ、帝国軍の後背にまわる。
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ラインハルト、同盟軍の動きの意図に気づくも、時すでに遅く、全速前進で逆進する敵の後背に喰らいつくように指示。
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帝国軍の先頭集団は同盟軍の後尾に喰いつき、同盟軍の先頭集団は帝国軍の後尾に喰いつく形になり、両軍は輪状につらなる状態。
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ラインハルト、この陣形では消耗戦にしかならないと判断し、全軍撤退。
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ラインハルト、ヤンに電文を送る。
「貴官の勇戦に敬意を表す、再戦の日まで壮健なれ」
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アスターテ会戦は、同盟軍が大敗するも、帝国の侵入をかろうじて防ぐ結果となって終結。
【アスターテ会戦】
帝国軍 | 同盟軍 | |
参加人員 | 244万8600名 | 406万5900名 |
参加艦艇 | 2万隻余 | 4万隻余 |
戦死者 | 15万3400名余 | 150万8900名余 |
大破した艦艇 | 2200隻余 | 2万2600隻余 |
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ラインハルト・フォン・ローエングラムとヤン・ウェンリーの初対決。
二人の英雄の有能さを示すためといえ、帝国軍と同盟軍のお偉いさんたちの無能っぷりがヒドい。(特に同盟軍)
とはいえ、頭が固くて柔軟な対応ができない人とか、危機感がなくて現在の惨状にすぐ気づけない人とか、現実の世界でも結構いるのが悲しい……
最後のヤンの策により、両軍が互いの後背につく陣形になったことに対し、読者が「反転攻勢すれば良いのでは?」と思わないように、その前に第六艦隊のムーア中将が反転攻勢のせいで失敗することを描いており、ストーリーの流れがすばらしい。
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次回は、黎明篇の第三章、「帝国の残照」。
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