その小説を原作としたアニメは、1988年~2000年にかけて制作されたバージョンと2018年からは「銀河英雄伝説 Die Neue These」のタイトルで新たなバージョンが制作されている。
マンガ版についても、道原かつみ先生、藤崎竜先生の手によりマンガ化されている。
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ブログ管理人は、藤崎竜先生のマンガ版、「銀河英雄伝説 Die Neue These」を見て続きが知りたくなり、原作の小説を読んではみたものの、登場人物が多く、ストーリーが把握しきれない。
そこで、ほぼ自分用の覚書として、あらすじをまとめてみようと思う。
まず黎明篇の序章から。
序章 銀河系史概略
西暦2801年、地球から惑星テオリアに政治中枢が移り宇宙歴1年に改元。
宇宙歴268年、ルドルフ・フォン・ゴールデンバウム、軍人の家庭に生まれる。
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ルドルフ、20歳で少尉に任官、部隊の綱紀粛正を行う。
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ルドルフ、宇宙海賊の組織を壊滅。
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宇宙歴296年、ルドルフ28歳で少将の軍籍を退き、政界に転身。
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ルドルフ、国民投票により首相になり、議会により国家元首に選出。
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宇宙歴310年、ルドルフ、銀河帝国皇帝を戴冠。ゴールデンバウム王朝が誕生。
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ルドルフ、議会を永久解散し、独裁体制に。一方で、一部の人間に特権を与え貴族階級をつくる。
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宇宙歴351年(帝国歴42年)、大帝ルドルフ83歳で崩御。以降、ルドルフの血筋が銀河皇帝を継いでいく。
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ルドルフの死後、各地で共和主義者の反乱が起きるが、帝国の圧政はより強固に。
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宇宙歴473年(帝国歴164年)、アーレ・ハイネセン率いる共和主義者たちが、天然のドライアイスを建造に利用した宇宙船で、帝国の宙域を脱出することに成功。世代をまたぐ長期の旅に出る(長征一万光年)。
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宇宙歴527年(帝国歴217年)、帝国の支配の及ばない宙域で、自由惑星同盟(フリー・プラネッツ)が初代の市民16万人余りで成立。
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宇宙歴640年(帝国歴331年)、銀河帝国と自由惑星同盟の戦艦が初めて遭遇。帝国は同盟の存在を認識する。
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同盟の存在が帝国で認識されたことで、帝国から同盟への亡命者が続出。
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宇宙歴八世紀末、銀河は帝国と同盟、その間に存在するフェザーン自治領(ラント)の三勢力に分かれる。
(帝国250億人、同盟130億人、フェザーン20億人)
宇宙歴776年(帝国歴467年)、ラインハルト、貧しい貴族ミューゼル家に生まれる。
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ラインハルト10歳時、5歳年長の姉アンネローゼが皇帝フリードリヒ四世の後宮に迎えられる。
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ラインハルト、15歳で近衛師団の少尉に任官。
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ラインハルト、20歳でローエングラム伯の爵位と帝国軍上級大将の地位を与えられる。
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宇宙歴796年(帝国歴487年)、ラインハルト、帝国軍2万隻を率い、帝国にとっては叛乱軍となる自由惑星同盟討伐の遠征に向かう。
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同盟軍、ラインハルトの攻勢に対し、4万隻の艦隊で迎え撃つ準備をする。その中に後にラインハルトと並び称される英雄ヤン・ウェンリーの姿があった(アスターテ会戦へ)。
宇宙歴1年が 西暦2801年で、今から約800年後、そして宇宙歴800年近くで本編が開始されるので、「銀河英雄伝説」本編は現代より約1600年先の未来を舞台にしている。
実際の人類の歴史で世界が一つの国家に統一された事例がないので、地球より広大な銀河が一つの帝国に支配されているというスケールが正直、想像できない……
昨今は、既存のRPGの設定を利用した異世界が舞台の小説が量産されているけど、そのうち何割くらいが「銀河英雄伝説」レベルまでバックグラウンドの設定を練ってあるんだろうか?
次回は、黎明篇の第一章、「永遠の夜の中で」。
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