「がんばれ!キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス15巻の中から、具体的に指摘していく。
【ストーリー概要】
イギリス人留学生・マイクの率いる青風クラブとの試合が開始。
「ローラースケート特訓」で得意の速攻を仕掛ける青風クラブに対し、「下り坂特訓」で青風クラブに負けないスピードを身につけたキッカーズ。
序盤の攻防は互角だったが、キーパーのマイクが自ら前線に上がり強襲。
マイクは、本場ヨーロッパのドリブルテクニックでキッカーズディフェンス陣を突破、単独でシュートを決める。
試合は後半に入り、今度はキッカーズが速攻を見せる。
マイクも高いセービング力を見せて、ゴールを守るが、キッカーズの多彩な波状攻撃でついに同点に追いつく。
同点で焦ったマイクは、勝ち越し点を奪おうとゴールを飛び出す。
その隙を健太と翔のコンビが狙い、無人のゴールに翔のシュートが突き刺さって、キッカーズの勝利で試合は終了するのだった。
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キーパーのマイクが、自らオーバーラップし得点をするものの、飛び出したところを突かれ、勝ち越し点を奪われてしまう。
キーパーが相手ゴールまで攻め込むのは、本場のヨーロッパサッカーなんだろうか……?
「キャプテン翼」でも、メキシコのリカルド・エスパダスが全日本ユース戦でキーパーながら先制ゴールをたたき出すけど、ゴールを無人にした隙に得点されることはなかった。
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さて、この青風クラブのエピソードでは、青風クラブのマネージャーの陽子ちゃんのことをキッカーズの健太くんが好きになってしまうのだけど、陽子ちゃんも健太くんに抱き着いたり、健太くんのほっぺたにキスしたりと、満更ではない。
しかし、ほっぺにキスまではいくけど、健太くんは、
「おれがいちばん好きなのは…。
サッカーに決まってんだろ‼」と、連絡先も聞かずに帰ってしまい、それっきりで終わる。
小学生男児向けマンガでは、付き合ったりといった恋愛の表現は控えめになってしまうのかもしれない。
その点、「キャプテン翼」を見てみると、「小学生編」ではあねご(早苗)が一方的に翼くんを好きになっているだけだが、「中学生編」では早苗を巡って、翼くんとボクシング部の神田くんが一対一で決闘。
ボクシングテクニックで殴り掛かる神田くんを翼くんはオーバーヘッドキックで迎撃、一撃で神田くんの鎖骨をへし折った末、告白に至るという、なかなか激しい恋愛模様が展開される。
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ここが似てるぞ!
・キーパーが撃ったシュートで先制点を奪われる。
ここが違うぞ!
キャプテン翼:キーパーがゴールを離れても、得点は許さない。
キッカーズ:キーパーがゴールを離れた隙にゴールを奪う。
キャプテン翼:ヒロインを巡って、夕焼けの中で殴り合いの決闘。
キッカーズ:恋愛は進展しない。
次回は、「最後の試合…の巻」。