「がんばれ!キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス11巻の中から、具体的に指摘していく。
【ストーリー概要】
健太のいとこ、健介のいる東京の名門・清心学園SCと試合をすることになったキッカーズ。
ところが、清心学園SCの華麗なテクニックと人工芝のグラウンドに大苦戦。
先制ゴールを奪われるが、キッカーズは土のグラウンドよりすべりの良い人工芝を逆に利用し、素早いスライディング攻撃で攻勢をかける。
しかし、人工芝でのスライディングは選手に負荷がかかり、キッカーズのメンバーの足は傷だらけ、ユニフォームも破れてしまう。
泥だらけ、傷だらけになっても、不屈の闘志で頑張るキッカーズのプレーは、同点ゴールを呼び込む。
さらに、キッカーズの懸命なプレーは、スマートなプレーをしていた清心学園SCの心境も変えていく。
勝敗こそはつかなかったが、両チームは互いに健闘を称え合い、全国大会での再戦を望むのだった。
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キッカーズの泥だらけのプレーが都会のチームを変えていく、というストーリーなんだけど、屋上の人工芝の練習場で果たして泥だらけになるんだろうか?
さて、東京の名門・清心学園SCのレベルの高さを示すシーンとして、エースの荒木くん(イケメン設定)がシュートをゴールバーに当てて、跳ね返ったボールをオーバーヘッドキックで決めるというプレーを見せる。
このプレーは、「キャプテン翼」では、ロベルト本郷が初めて大空翼に見せたプレーであり、フランス国際Jr.ユース大会の最後、西ドイツ戦での決勝ゴールをあげたプレーでもあり、「キャプテン翼」を象徴するプレーでもある。
とはいえ、このプレーはサッカーマンガではベタなプレーなので、真似というほどではないように思う。
そして、お返しとばかりにキッカーズの翔が強烈シュートを放ち、その強力さでゴールが後ろに倒れてしまう。
「ここのゴールは 地中にうめてなかったんだね。」と、あっさりという翔だったけど、構造上、サッカーゴールが後ろに倒れることはあり得ないぞ。
「キャプテン翼」では、強烈シュートでボールが破裂することはあるが、ゴールを倒したプレーヤーは存在しない。
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スポーツマンガにおいて、こういう違う地域のチーム(あるいは選手)が登場するときは、後の全国大会編への布石であることが多い。
しかし、この東京の清心学園SCは、東京都の地区予選の三回戦で敗退してしまう。
いったい、健介くんと清心学園SCは何のために現れたんだろうか……?
ちなみに、清心学園SCのキーパー、小田くんの帽子は「アディダス」。
ここが似てるぞ!
・ゴールバーに当てたボールをオーバーヘッドキックするシーンがある。
ここが違うぞ!
キャプテン翼:強烈シュートでボールが破裂。
キッカーズ:強烈シュートでゴールが後ろに倒れる。
次回は、「キッカーズの底力の巻」から。