「がんばれ!キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス10巻の中から、具体的に指摘していく。
【ストーリー概要】
全日本少年サッカー大会の地区予選の決勝戦に進出を決めたキッカーズ。
そんな中、キッカーズの中心メンバー健太のいとこ、健介が東京からやってくる。
キッカーズの練習を見た健介は、「へたくそなチーム」「いなかのサルチーム」と悪口を吐く。
健介の発言に激高する健太だったが、東京でサッカーチームに所属している健介は、華麗なドリブルテクニックや、キーパーを逆サイドにふってのシュートなど、キッカーズのメンバーを黙らせるサッカー技術を見せつける。
そんなキッカーズを見下してバカにする健介と、翔はリフティング勝負を挑む。
予想外にリフティングで粘る翔に業を煮やした健介は、身体を寄せていったり、ボールをぶつけたりと妨害を加えるが、翔は執念でリフティングをつなぎ、勝利。
その日の夕方、翔に敗北し、東京に帰った健介からいとこの健太に電話がかかってきて、再戦を申し込んでくる。
健介の失礼な物言いにカッとなった健太は、翔の代わりにリフティング勝負を受けることに。
さらに、勝負に負けた方は、サッカーを辞めるというペナルティを加えてしまう。
健介との勝負に備え、リフティング練習する健太。
しかし、健太のリフティングは百回が限界。
一度は、勝負を諦めてしまう健太だったが、キッカーズの仲間たちの励ましで、再度リフティングの練習を続けるのだった。
がんばれ!キッカーズ(10)【電子書籍】[ ながいのりあき ] 価格:462円 |
東京からメンバーの親戚が訪ねて来るとか、リフティング勝負をするとか、「キャプテン翼」では見られない要素ばかりで、このエピソードはまるで似ていない。
それにしても、「がんばれ!キッカーズ」は簡単に「サッカーを辞める」とか、「チームを解散する」とか、重要なことを口にするなぁ。
しかし、健太くんのいとこ、健介くんは本当に性格の悪い描写が多い。
・健太の隠していたテストを見つけて、健太の母にチクる。
・本当は、東京の強豪チームに所属し、自身のサッカー技術にも自信があるにも関わらず、実力を隠し、参考にしたいので練習を見たいと、キッカーズに教えを請うフリをする。
・キッカーズの練習の様子を見てから、「へたくそ」とこき下ろした上に、自身のサッカーテクニックを見せつける。
・翔くんとのリフティング勝負に負けそうになると、妨害に出る。
・翔くんには勝てなかったので、今度は勝てそうな健太くんに勝負を挑む。
・リフティング勝負を申し込んだ後でも、再度健太くんにワザワザ電話をかけて、挑発する。
地方出身のブログ管理人からすると、東京の人って、地方の人に対しこんなマウントをとってくるものなんだろうかと、不安を覚えてしまう。
ここが違うぞ!
キャプテン翼:主人公チームのマネージャーゆかりのいとこ、次藤洋は長崎在住で、自分より弱い相手とはケンカをせず、相手が強ければ強いほど勝負に燃える。
キッカーズ:主人公チームのメンバー健太のいとこ、健介は東京在住で、自分より下手な人を見下し、勝てそうな相手にだけ勝負を挑む。
次回は11巻の健介との勝負から。