「がんばれ!キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス8巻の中から、具体的に指摘していく。
【ストーリー概要】
足腰を鍛えるトレーニングのために足場の悪い砂浜でキッカーズが練習をしていると、サッカーのユニフォームを着た二人の少年に出会う。
二人の少年は、キッカーズのサッカーボールを見ると、「もう脱走なんかしません‼ だから許してください。」と、取り乱す。
実は、二人は砂浜近くの弓が浜イレブンのメンバーで、チームの練習から脱走してきたのだった。
二人を連れ戻しに来た弓が浜イレブンの花形たちと、二人をかばう翔は衝突。
その日は短時間の接触に終わったが、後日、弓が浜イレブンからキッカーズに交流試合の申し込みが来る。
弓が浜学園は、全国から優秀なサッカーエリートを集めてチームを作っており、巨大な練習施設とコンピュータを取り入れた近代サッカーで、全日本少年サッカー大会への出場、優勝を狙っているのだった。
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データや科学的トレーニングを利用して戦う対戦相手は、スポーツマンガでは定番の敵である。
「テニスの王子様」の乾貞治や、「アイシールド21」の網乃サイボーグスなどだ。
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と、データ偏重の敵はスポーツマンガの定番なのだけど、意外に「キャプテン翼」ではそんな敵は登場しない。
しいて言うなら、ワールドユース編で対戦したスウェーデンユースが、近代的トレーニングを取り入れている設定があり、日向小次郎の雷獣シュートの速度や衝撃度数の数値を測定するなど、データ偏重の敵に近い。
とはいえ、スウェーデンユースは、殺人シュートを撃ちまくるステファン・レヴィンの荒ぶる印象が強いので、あまりデータ偏重サッカーをしているイメージはない。
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というワケで、今回の弓が浜イレブンとのエピソードは「キャプテン翼」と全然似ていない。
しかし、弓が浜イレブンは、「全日本少年サッカー大会への出場、優勝を狙っているエリート」という設定なんだけど、その全日本少年サッカー大会の地区予選の二回戦をキッカーズは少し前まで戦っていたハズ……
弓が浜イレブンが地区予選に出ている描写は見られないんだけど……
ここが違うぞ!
キャプテン翼:怪しげなデータ偏重サッカーをする敵はいない。
キッカーズ:怪しげなデータ偏重サッカーをする敵がいる。
次回は、コミックス9巻に続く弓が浜イレブン戦。