「がんばれ!キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス6巻の中から、具体的に指摘していく。
【ストーリー概要】
全日本少年サッカー大会の地区予選、昨年優勝の南陽SCと準優勝の西山SSSが初戦で激突。
昨年の決勝戦の再現とあって、注目度の高い一戦だったが、西山SSSのエースストライカー水島雄の姿がグラウンドにない。
なんとか試合開始時間ギリギリに間に合った水島。
しかし、水島のプレーの精度はいつもより低く、焦ったようなプレーが目立つ。
エースの水島の不調のため、南陽SCに先取点を奪われる西山SSS。
水島雄の不調の原因は、かつて天才ゴールゲッターとして活躍した弟・亮の病気が悪化し、危篤になったためだった。
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主人公チームの関わらない、ライバルチーム同士の対戦というのは、スポーツマンガでは良くある展開だ。
主人公チームの試合だと、勝ち負けの結果がなんとなく予想できるが、ライバルチーム同士の対戦はどちらが勝つか予想しづらいのが、魅力である。
今回の南陽SC、西山SSSは、どちらも主人公チームと一度ずつの対戦経験があり、因縁としては同じくらいのため、特に勝敗は読みづらい。
「キャプテン翼」でも、ライバルチーム同士の対戦はあるものの、既に主人公チームと対戦したチーム同士というパターンは、意外にも存在しない。
「小学生編」の明和FCvsふらの小の時は、南葛SCにふらの小との対戦経験はなかったし、「中学生編」の日向小次郎率いる東邦学園vs三杉擁する武蔵中の東京都大会の決勝戦はかつてのライバル同士の対決ではあるけど、中学三年時の当該チームとはこの時点で南葛中はどちらも対戦していない。
さて、「がんばれ!キッカーズ」の南陽SCvs西山SSS戦に話を戻すと、弟・水島亮が危篤状態で病院に救急搬送され手術中の状況のため、水島雄は弟のことが気になって試合に集中できない状態。
天才プレーヤーが難病を抱えている設定といえば、「キャプテン翼」のガラスのエース・三杉淳を思い起こす。
しかし、三杉はフィールド上で大空翼の南葛SCと対戦している選手当人であるのに対し、水島亮はプレー中の選手の弟なので、設定が違う。
また、三杉の持病は心臓病(その表現もおおざっぱではあるが)と明かされているのに対し、水島亮の病気は病名も疾患部位もまったく明かされていない。
(「今の医学では どうにもならない体なんだ!」「合併症を起こしている。」としか、言及されていない。)
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ここが似てるぞ!
・天才プレーヤーが難病を有している。
ここが違うぞ!
キャプテン翼:難病を有しているのは、選手当人。
キッカーズ:難病を有しているのは、選手の弟。
キャプテン翼:難病は心臓病。
キッカーズ:難病の詳細は不明。
キャプテン翼:主人公チームと対戦済みのライバルチーム同士は、対戦しない。
キッカーズ:主人公チームと対戦済みのライバルチーム同士が対戦する。
次回も、南陽SCvs西山SSS戦。