「がんばれ!キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス5巻の中から、具体的に指摘していく。
【ストーリー概要】
鬼コーチ・風間竜一が練習試合を組んだ相手は、隣町の東谷小SC。
東谷小SCは大型フォワード三人を中心に荒っぽいプレーを信条とした、通称「病院送りの東谷」と呼ばれるチーム。
隣町の東谷小までの移動の間、キッカーズは風間コーチの用意したナマリ入りの重いシューズを履いて走ることを強要される。
さらに、風間コーチは試合もナマリ入りシューズでやるように指示。
重たいシューズで動きが制限される上に、東谷小SCの「重戦車アタック」でキッカーズは大苦戦。
前半を0-5の大差で折り返すことになる。
大差にやる気を失いかけるキッカーズだったが、風間コーチに「いやなことがあると すぐにしっぽをまいて逃げる」「だらしない」チームと言われて奮起。
後半に入り、重いシューズでも、あきらめないプレーを見せるキッカーズに、風間コーチは、本来のサッカースパイクを使うことを許可する。
いつものスパイクに履き替えたキッカーズは、逆転を目指すのだった。
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「サッカーは格闘技」というフレーズは、「キャプテン翼」でも登場したフレーズ。
カール・ハインツ・シュナイダーの強い当たりに文句を付けようとした日向くんに対し、
「サッカーは格闘技のはずだぜ 日向小次郎‼」と若林くんが言い放つシーンだ。
「がんばれ!キッカーズ」では、東谷小SCのキャプテンが、
「サッカーは格闘技だ‼
おれたちと戦うなら、死ぬ気でかかってこい‼」と言い放っている。
しかし、東谷小SCの「重戦車アタック」というプレーは、大型フォワード三人がガッチリ肩を組み「前にたちはだかる者、すべてをはねとばし、いっきにゴールをうばうというパワーサッカー‼」と紹介されている。
「サッカーは格闘技」とはいえ、普通に反則では……?
ちなみに、東谷小SCのキーパーのキャップは「アディダス」。
(本作品のキーパーでは、「アディダス」帽は通算5人目、「プーマ」帽は通算1人)
さて、風間コーチの指導で、不利な状況でもあきらめない精神を学んだキッカーズ。
しかし、相手との接触プレーで倒れた翔のことを「さっさとおきろよ。」と、東谷小SCのキャプテンが足蹴にしたため風間コーチが激怒。
風間コーチは東谷小SCのキャプテンに平手打ちをすると、「サッカーは”紳士のスポーツ”だということを忘れるな!」と叱りつけると、他校の生徒を殴ってしまったことの責任をとって、風間コーチはキッカーズを辞任して、北原の町を出ていってしまうのだった。
唐突に登場したかと思えば、あっという間に去っていった風間コーチ。
「ありがとう! 風間コーチ」と、さも感動的な風に見送るキッカーズの面々だったけど、冷静に見ると、理不尽なスパルタ指導ばっかりで、結局いったい何が「ありがとう」なのか、よく分からないエピソードだったとブログ管理人は個人的に感じた。
ここが似てるぞ!
・サッカーは格闘技。
ここが違うぞ!
キャプテン翼:サッカーは格闘技。
キッカーズ:サッカーは格闘技だが、紳士のスポーツでもある。
次回は、5巻の「キッカーズの特訓! 」の巻から。