「がんばれ!キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス2巻の中から、具体的に指摘していく。
【ストーリー概要】
ランニングの途中で出会ったブラジル人少年・カルロスが、後日キッカーズを訪ねてきて、翔との勝負を要求してきた。
個人的な勝負は受けないと断る本郷キャプテンだったが、カルロスは仲間のブラジル人のチームメイトを連れてきて、試合を申し込む。
本場のブラジルサッカーを経験できる機会と試合を受諾するキッカーズ。
しかし、ブラジルのサッカーは日本とは違う苛烈なものだった。
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「がんばれ!キッカーズ」は、読み切り的な単発のエピソードが多いとは以前の記事でも書いたが、だいたい以下の流れのパターンが多い。
①何らかのトラブルが起きる。
↓
②なぜかサッカーで決着をつけることに。
↓
③キッカーズのひたむきなプレーで、わだかまりは解消。一件落着。
以上のパターンだが、①から②の試合に至るまでの経緯が雑なことが多い。
このブラジルチームとの話も、ボールを蹴ろうとして止めた翔くんの動きを見て、
「おそろしいやつだ。」と思い、後日チームを引き連れて勝負を挑みに来るワケだが、空振りだけ見てワザワザ訪ねて来るだろうか?
さて、理由はともかくキッカーズの前に現れたブラジル人のサッカー少年・カルロス。
ブラジル人のライバルといえば、「キャプテン翼」のカルロス・サンターナを思い起こす人も少なくないと思う。
・ブラジル人
・名前は「カルロス」
・天然パーマの髪型
・褐色の肌色
・チームプレーより個人プレーを優先するプレースタイル
・主人公にボールをぶつけるラフプレーをする
と、カルロスとカルロス・サンターナの類似点はいくつもある。
しかしながら、「キャプテン翼」のカルロス・サンターナは「ワールドユース編」(1994年~1997年)での登場なので、「がんばれ!キッカーズ」の連載が終わった後(1984年~1989年)に登場したキャラクターである。
なので、「がんばれ!キッカーズ」のカルロスは、サンターナのパクリということはあり得ない。
名前が「カルロス」なのも偶然ではないかと考える。
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ここが似てるぞ!
・ブラジル人ライバルの名前はカルロス。
・主人公の腹を、ボール越しに思いっきり蹴るプレーは反則ではない。
ここが違うぞ!
キャプテン翼:カルロス・サンターナは、養父のバーラ氏にサッカーの英才教育を受けさせられ、サッカーサイボーグとなる。
キッカーズ:カルロスは、プロになるため(?)に日本の学校に来る。
キャプテン翼:カルロス・サンターナはサッカーサイボーグなので、仲間はいない。
キッカーズ:カルロスは、ブラジルから仲間を連れて来日。
次回もブラジルチームとの対決について。