「がんばれ!キッカーズ」と「キャプテン翼」の似ているところと違うところを、コミックス2巻の中から、具体的に指摘していく。
【ストーリー概要】
翔は授業中に居眠りした罰として、先生にグラウンド十周を命じられてしまう。
ドリブルしながらグラウンドを走っていると、陸上部の古瀬も同様にグラウンドを走っていた。
陸上部でも一、二を争う俊足の古瀬と張り合う翔。
キッカーズのメンバーの校舎内からの声援を受けると、翔はドリブルで古瀬を追い抜くのだった。
放課後になり、ランニングを始めようとするキッカーズ。
途上で出会った酔っ払いが、道端にあった段ボール箱を蹴っ飛ばすと中には子犬が。
子犬の入った段ボール箱が、トラックにハネられそうになりピンチ!
翔がサッカーボールをぶつけて、段ボール箱を移動させようとするが、それよりも一瞬早くボールを当てて子犬を助けた少年がいた。
少年はブラジルから来たカルロス。
カルロスは翔の動きに、ただものではない雰囲気を感じるのだった。
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コミックス2巻の「挑戦! 本場ブラジルサッカーの巻」のエピソードの冒頭部分。
普通に走る陸上部より、サッカーのドリブルをしながら走る主人公の方が早い、というシーンは「キャプテン翼」にもあった。
ただし、「がんばれ!キッカーズ」では上記のように、授業中の罰として走っていたが、「キャプテン翼」では、南葛小vs修哲小の対抗戦のひとつで陸上部のレースをしているところに、勝手に翼くんが乱入して走ったので、シチュエーションはまったく違う。
(南葛小vs修哲小の対抗戦は、サッカー部以外の部活も試合をしていた)
次に、カルロスとの出会いのシーンだけど、「がんばれ!キッカーズ」では走るトラックの前にある段ボール箱に、カルロスが蹴ったボールをぶつけたシーンだった。
「キャプテン翼」では、若林くんとの出会いで、翼くんが走るバスの車体の下にボールを通して若林くんにパスをするシーンがやや似ているものの、こちらも内容的には全然違うシーンである。
しかし、授業中の居眠りの罰でグラウンドを走らせるというのが、今だと考えられない。
「がんばれ!キッカーズ」は昭和のマンガなんだとつくづく思う。
ところで陸上部の古瀬くんは、いったい何の罪で授業中にグラウンドを走らされたんだろう?
しかも、全校生徒の見ている前で、サッカー部(キッカーズ)に走りで敗れるという屈辱つき。
そんなヒドい目にあわなきゃいけないキャラなの?
ここが似てるぞ!
・主人公がドリブルで、普通に走る陸上部より速く走る。
・ライバルと道を挟んで初対面。大型車の通る中でサッカーボールのやり取りをし、実力を認める。
ここが違うぞ!
キャプテン翼:小学校同士の陸上部の対抗戦で走っているところに、主人公がドリブルで乱入。
キッカーズ:授業中の罰で走ることになった。
キャプテン翼:大型車はバス
キッカーズ:大型車はトラック
キャプテン翼:主人公が蹴ったボールがバスの車体の下を通る。
キッカーズ:ライバルの蹴ったボールがトラックの前の段ボール箱を弾きとばす。
キャプテン翼:交通事故が多い。(このシーンではないが)
キッカーズ:交通事故はない。
次回はブラジルチームとの試合など。