【12巻ストーリー概要】
アジアユース選手権を全勝優勝し、ワールドユース本戦への出場権を得た全日本ユースだったが、ワールドユースの開催予定地であるブルンガ共和国で内戦が勃発。
ワールドユース中止の危機だったが、日本サッカー協会の片桐が日本での開催を提案。
片桐は国内の企業の協賛を取り付け、FIFAの承認も得ることができ、全日本ユースは日本でワールドユースを迎えるのだった。
作中に登場するブルンガ共和国というのは、きっとモデルはブルンジ共和国なんだと思われる。
ワールドユース編の連載前の1990年代前半に実際に内戦が勃発しているし。
ちなみに「ブルンガ」で検索すると、手塚治虫の「ブルンガ1世」が出て来るけど、たぶんこっちは無関係。
さて、短期間でワールドユースの日本開催を決めたのは、片桐さんの力が大きい。
片桐さん、初めて登場したときには、ロン毛でサングラスにくわえタバコ姿(後にタバコ姿はなくなる)で、昼間からプラプラして、サッカーしている小学生の男の子に興奮する、という不審極まりないナゾのおじさんだったけど、その正体については徐々に明きらかとなってきた。
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以下、不審者どころか、めちゃくちゃ有能だと判明した片桐さんについて分かっていること
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・日本サッカー協会に所属
・ストライカーとして、元日本代表だったが、ワールドカップ出場は果たせず
・試合中の事故で右目を負傷、選手生命を絶たれる。以降サングラスを着用
・片桐コンツェルンの跡取りだったが、サッカーのため、10年前に家を出奔
・語学が堪能(ミカエルとの会話で、賀茂がスペイン語も話せるのかと感心する場面あり)
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しかし、単体ではないとはいえ、ワールドユースの協賛ができるほどの片桐コンツェルンの権力はいったいどれくらいなんだろうか?
キャプテン翼は、片桐さんといい、若林くん、三杉くん、翼くんと、裕福な家庭環境のキャラクターが多い気がする。
国内で貧乏なのは、日向くんの家だけじゃなかろうか?
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特に若林くんの家は、大豪邸に住み、小学生の息子に元・日本代表の見上さんを専属コーチに雇っているが、その権力はナゾに包まれている。
街を支配していたカルロス・サンターナの養父のバーラ氏といい、このマンガはナゾの権力者が結構多い。
さて、話を片桐さんに戻すと、スピンオフで片桐さんの長編マンガができそうな波乱万丈な設定である。
もしかしたら、まだ明かされていない秘密がもっとあるのかもしれない。
いつか高橋陽一先生でなくても良いから、公式で出してもらえないだろうか。